保険治療と自費治療について 歯科治療には、保険適応治療と自費治療の2種類があります。自費治療は、国民健康保険が適応されませんので治療費は10割負担となります。“歯の矯正”は、自費治療（一部例外あり）となります。「どこか保険でできることはないの？」という質問を受けることもありますが、全国どこの医療機関で矯正治療を受けても健康保険を使うことはできません。 保険が使える矯正治療について 特殊なケースに限り、保険が使える矯正治療があります。 先天性三ツ口（唇顎口蓋裂）、顎変形症、先天性遺伝子疾患などの疾患をお持ちの方が該当します。 その場合、表側矯正による治療のみとなっています。 （当院では、上記の保険が適用される矯正治療については行っておりません。） 価格差について 保険治療に対して費用は全国一律です。東京で虫歯治療を受けても、北海道で虫歯治療を受けても同じ費用に法律で定められています。一方、矯正治療は自費治療ですので、A歯科医院の矯正治療は100万円、B歯科医院の矯正治療は80万円といったように各医院によって治療費が異なります。 矯正治療の料金体系 矯正治療を検討中の方にとって分かりづらいのが料金体系です。 装置別の価格差 矯正治療の費用は装置によって価格が違います。例えば、従来型のブラケットと呼ばれる装置は安いですが、新しい装置（マウスピース型装置）や技術力が必要（裏側矯正）の費用は高いです。 システムによる違い 治療費を①基本料金＋調整料（1回の診療毎に発生する費用）というシステムを採用する医療機関もあります。また、②パッケージ料金（総額上限制）を採用する医院もあります。どこの歯科医院で矯正治療を受けるのか検討する際、費用の比較をすると思います。この2つの違いを理解していないと、総額費用を誤って見積もってしまうので注意が必要です。 矯正治療の相場 矯正治療の相場は、子供の場合30～50万円、おとなの場合70～100万円です。装置や地域によって多少の上下はありますが、これら料金帯から大きく離れる場合、それなり理由があります。その場合、事前にしっかりと確認されることが望ましいです。 関連ページ 矯正歯科の選び方 矯正治療の適齢期 矯正治療の流れ・期間 不正咬合とは 口呼吸や態癖による身体的な影響
